「バルダーズ・ゲート3(BG3)をクリアしてしまった…」 「もうあの仲間たちと一緒に冒険できないなんて信じられない」 「他のRPGを触ってみたけど、自由度が低すぎてすぐに飽きてしまった」
今、この記事にたどり着いたあなたは、こんな重度の「BG3ロス」に陥っていませんか?
100時間以上かけてフェイルーンの地を旅し、サイコロの出目に一喜一憂し、仲間と絆を深めたり裏切られたりしたあの濃厚な体験。
それが終わってしまった後の虚無感は、普通のゲームでは到底埋めることができません。
しかし、安心してください。その特効薬は存在します。
BG3の圧倒的な自由度と戦略性に魅了されたあなたに、次に絶対に遊んでほしいゲーム。
それが、BG3と同じ開発会社「Larian Studios(ラリアン・スタジオ)」が作り上げたもう一つの超名作RPG、『ディヴィニティ:オリジナル・シン2 ディフィニティブエディション(Divinity: Original Sin 2)』です。
この記事では、BG3とディヴィニティ2の両方を遊び尽くした筆者が、「なぜBG3ロスになった人は、絶対にディヴィニティ2をやるべきなのか」、その3つの理由をBG3とのシステム比較を交えながら徹底的に解説します。
読めば間違いなく、再びあの「寝不足の日々」に戻りたくなるはずです!
開発元「Larian Studios」驚異の作りこみ
理由を解説する前に、少しだけ背景をお話しさせてください。
『バルダーズ・ゲート3』は「ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)」という世界的なテーブルトークRPGの版権を元に作られたゲームですが、開発を任されたLarian Studiosには、自社でゼロから育て上げてきた看板RPGシリーズがありました。
それが「ディヴィニティ」シリーズです。
その集大成として2017年(日本語版は2019年)に発売された『ディヴィニティ:オリジナル・シン2(以下、ディヴィニティ2)』は、当時の海外RPG界隈で数々の「Game of the Year」を総なめにし、「史上最高のRPGの一つ」として歴史に名を刻みました。
このゲームがあまりにも狂気的な作り込みと自由度を誇っていたからこそ、版権元のウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が「次のバルダーズ・ゲートは彼らに任せるしかない」と判断したのです。
つまり、ディヴィニティ2は「BG3のシステムと自由度の基礎を作り上げた、偉大なる兄」と言える作品なのです。
BG3が肌に合った人が、ディヴィニティ2を楽しめないわけがありません。
それでは、具体的な「絶対に遊ぶべき3つの理由」を見ていきましょう。
理由1:BG3以上に「環境」を利用する、狂気のタクティカルターン制バトル
BG3の戦闘で、「高台から突き落とす」「水溜まりに電撃を撃ち込んで感電させる」「火薬樽を爆発させる」といった戦法にワクワクしませんでしたか?
実はあの「環境(地形)を利用した戦い」は、ディヴィニティ2で極限まで完成されたシステムです。
むしろ、地形を使った連鎖コンボの過激さについては、D&Dのルールに縛られていない分、ディヴィニティ2の方がはるかにハチャメチャで爽快です。
D&Dルール縛りがない「AP(アクションポイント)制」
BG3は「移動」「アクション」「ボーナスアクション」というD&Dのルールを厳密に再現していましたが、ディヴィニティ2は独自の「AP(アクションポイント)」制を採用しています。
毎ターン支給されるAP(基本は4ポイント)を消費して行動します。
移動に1AP、攻撃に2AP、魔法に2APといった具合です。
APの範囲内であれば、「1ターンの間に魔法を3連発する」といったことも可能で、より自由で柔軟な戦術が組めます。
「属性コンボ」が戦局をひっくり返す
ディヴィニティ2の戦闘の主役は「地形」です。BG3以上に、属性の掛け合わせがえげつない効果を生み出します。
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水 + 氷魔法 = 【凍結】(敵がツルツル滑って転ぶ)
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毒の地形 + 炎魔法 = 【大爆発】(広範囲に甚大なダメージ)
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血溜まり + 雷魔法 = 【感電】(流血している敵をまとめてスタン)
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水 + 炎魔法 = 【蒸気雲】(視界が遮られ、遠距離攻撃ができなくなる)
「雨を降らせて敵を濡らし、そこに雷を落として一網打尽にする」 「わざと自分の足元に毒を撒き散らし、敵が近づいてきた瞬間に火を放って道連れにする」
このような、プレイヤーの悪知恵を120%反映できる戦闘システムは、一度味わうと抜け出せない中毒性があります。
理由2:BG3に負けない!アクが強すぎる魅力的な「オリジンキャラ」たち
BG3の大きな魅力は、アスタリオンやシャドウハート、レイゼルといった「オリジンキャラクター(固有の背景を持つ仲間たち)」の存在でしたよね。
ディヴィニティ2にも、BG3と全く同じシステムで「6人のオリジンキャラクター」が存在します。しかも、BG3以上に彼らの過去や宿命は物語の根幹に深く絡み合ってきます。
主人公として選ぶか、仲間として連れて行くか
BG3と同様に、プレイヤーは名もなきカスタムキャラを作ることもできますが、おすすめは「オリジンキャラクターの一人を主人公として選ぶ」ことです。
主人公に選んだキャラクターの内なる声や葛藤を体験でき、仲間として連れて行った場合とは全く違う視点で物語を楽しめます。
【魅力的なキャラクターの例】
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フェイン(アンデッドの学者): 回復魔法やポーションを飲むとダメージを受け、「毒」で回復するという特異体質。顔を隠さないと街の人から化け物扱いされて攻撃されるため、他人の顔の皮を被って変装する必要があるという、尖りすぎた性能と悲壮な過去を持つ人気No.1キャラ。
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レッドプリンス(リザードの没落貴族): 傲慢でプライドが高く、最初はプレイヤーを「奴隷」扱いしてくる赤いトカゲの王子様。しかし冒険を進めるにつれて、その高貴な誇りと意外な不器用さに惹かれてしまうスルメキャラ。ただし人外でもOKな奇特な方向けキャラ。
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ローゼ(悪魔に憑依された吟遊詩人): 陽気で明るい人気者だが、彼女の頭の中には常に「凶悪な悪魔」が住み着いており、時折体を乗っ取られてしまう。彼女を救うためのクエストラインは本作屈指のドラマチックな展開を見せます。
「タグ」システムによる多彩な会話の分岐
BG3では「種族(エルフなど)」や「クラス(パラディンなど)」によって会話の選択肢が増えました。 ディヴィニティ2ではこれが「タグ」というシステムになっています。
例えば「貴族」タグを持っていれば偉そうに衛兵を説得でき、「悪党」タグを持っていれば裏社会のルールで話をつけられ、「道化」タグを持っていれば深刻な場面でも冗談を言って空気を変えることができます。
誰を主人公にし、どの仲間を会話に参加させるかで、クエストの解決方法が無数に枝分かれしていく楽しさは、まさにBG3譲り(こちらが元祖)です。
理由3:「なんでもあり」の極致!プレイヤーの悪知恵を肯定する圧倒的自由度
BG3をプレイしていて、「え、こんなやり方でクエストクリアできちゃうの!?」と驚いた経験があるはずです。
ディヴィニティ2は、その「解法の自由度」においてBG3を凌駕する部分すらあります。
最強魔法「テレポーテーション」による盤面破壊
ディヴィニティ2の自由度を象徴するのが、序盤で手に入る「テレポーテーション」の魔法(スキル)です。
これは「対象を任意の場所にワープさせる」というだけの魔法なのですが、使い道が悪辣すぎます。
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敵の厄介なボスを、遠くの「溶岩」の中にテレポートさせて即死させる。
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宝箱が崖の上にあって取れない?なら、宝箱の方を自分の手元にテレポートさせる。
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街の商人が強力なアイテムを持っている?商人を人目に付かない路地裏にテレポートさせて、ボコボコにして奪い取る。
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超重量級の「絵画」や「金庫」をインベントリに詰め込み、それを敵の頭上にはるか上空からテレポートで落下させて圧死させる(通称:樽爆弾ならぬ物理爆弾)。
システムが許す限り、プレイヤーのどんな理不尽な思いつきも実現できてしまう。これがラリアンのゲームの真骨頂です。
「クラスレス」システムによる自由なキャラクター育成(ビルド)
BG3はD&Dのルールに則っているため、「ファイターは魔法が使えない」「ウィザードは重装備ができない」といった明確な職業(クラス)の縛りがありました。
しかしディヴィニティ2は「完全なクラスレス制」です。
レベルアップ時にもらえるポイントを自由に割り振るため、プレイヤーの想像次第でどんな狂ったビルドも作成可能です。
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両手剣を振り回しながら、死体を爆破する「ネクロマンサー・ウォーリアー」
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敵の背後にワープして短剣で暗殺しつつ、巨大な羽を生やして空を飛ぶ「悪党ポリモーフ」
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盾を持ち、ひたすら味方を回復しながら敵を転ばせ続ける「超硬骨カチカチサポーター」
「ステータス振りをミスしたらどうしよう…」と不安になるかもしれませんが、ご安心ください。物語の序盤(第1章)をクリアすると、船にある鏡を調べることで、いつでも何度でも、無料でステータスやスキルを振り直すことができます。
これにより、「このボス、どうしても勝てないから全員魔法使いに転職させてみよう」といった試行錯誤がノーリスクで行えるのです。
注意:BG3からディヴィニティ2へ移行する前に知っておくべき「違い」
ここまでディヴィニティ2の魅力を語ってきましたが、BG3の後にプレイするにあたって、いくつか「システムの違い(BG3にあって、ディヴィニティ2にないもの)」を理解しておく必要があります。
これを知っておけば、ギャップに戸惑うことなくすんなりと入り込めます。
1. シネマティックな会話シーンはない(カメラは常に見下ろし型)
BG3で革命的だったのは、会話のたびにカメラがキャラクターの顔にズームし、映画のような美麗なカットシーンが流れる点でした。
ディヴィニティ2には、そのようなシネマティックカメラはありません。
常に斜め上からの「見下ろし型(アイソメトリック)視点」のまま、テキストウィンドウで会話が進みます。
最初は少し地味に感じるかもしれませんが、「昔ながらの上質な小説やTRPGを読んでいるような感覚」にすぐ慣れるはずです。
テキストの質やフルボイスの演技力はBG3に全く引けを取りません。
2. ダイスロール(サイコロ)システムはない
会話中の説得や鍵開けの際、画面中央に20面ダイスが「ドゴーン!」と現れるあのシステムはD&D特有のものです。
ディヴィニティ2では、説得の成功・失敗は「サイコロの運」ではなく、「説得のステータス値が足りているかどうか」で確定します。
運要素が少ない分、キャラクターの育成方針(誰を会話担当にするか)がより重要になります。
3. 戦闘は「デュアルアーマーシステム」を理解するまでが難しい
これが一番の壁かもしれません。
ディヴィニティ2の戦闘では、敵にダメージを与えたり状態異常にする前に、敵がまとっている「物理アーマー」か「魔法アーマー」を削り切る必要があります。
(※実はこのシステム、初心者が適当にパーティーを組むと詰みやすいのですが、「パーティー全員を物理攻撃に統一する」という最強の攻略法があります。これについては別の記事で詳しく解説していますので、絶対に読んでからプレイしてください!)
▶︎ 【関連記事】ディヴィニティ2初心者が絶対にやるべき「全員物理パーティー」の組み方
どのハードで遊ぶのがおすすめ?(PC・PS4・Switch)
ディヴィニティ2は複数のプラットフォームで発売されています。ご自身の環境に合わせて選んでみてください。
1. PC(Steam)版:一番おすすめ! MOD(有志の改造データ)が豊富で、ロード時間も爆速です。BG3をPCで遊んだ方は、そのままSteam版を購入するのが最も快適です。
2. PS4(PS5互換)版 / Nintendo Switch版:寝転がって遊びたい方に コントローラーでの操作UIが非常に優秀に作られているため、家庭用ゲーム機でも全くストレスなく遊べます。Switch版は画質こそ少し落ちますが、携帯モードでベッドの中で100時間遊べるのは悪魔的な?魅力があります。
まとめ:BG3ロスを癒やす特効薬は、やはりLarianのゲームしかない
「バルダーズ・ゲート3」という歴史的傑作をプレイした後に、他の普通のRPGをプレイすると、どうしても「見えない壁(システム上の制約)」を感じて窮屈に思えてしまうはずです。
「あそこの箱を動かせば登れるのに…」 「このNPC、どうして倒せないの?」 「魔法でこの火を消せたらいいのに…」
一度Larianのゲームで「自由」を知ってしまった脳髄を満足させられるのは、同じLarianが作った『ディヴィニティ:オリジナル・シン2』という狂気の箱庭だけです!
騙されたと思って、ぜひ最初の島(フォートジョイ)からの脱出までプレイしてみてください。
気づいた時には、フェインやレッドプリンスたちと紡ぐ、100時間越えの新たな冒険の虜になっているはずですよ!
ちなみに私のオススメキャラはアンデッドのフェインですね!
公式画像だとイファンの主人公してそうなイメージですが、実はこいつストーリーでは重要な役割はあります。
ぜひプレイして確認してみてくださいね。

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